だれがなんといおーとも



 「おさかなが見えるくらい透明度の高い海で泳ぐ」
 「離島に行く」
 「戦争の勉強になるところに行く」


これが、今回の沖縄旅行で行動を共にした私たち3人それぞれの「やりたいこと」でした。

それ以外はとくに考えずとにかく楽しもうじゃないかと。
そんな旅がおもしろくないはずはなく、まともに終わるわけもなく
すばらしい3泊4日をすごすことになりました。



【初日】
空港からユイレールで美栄橋駅へ。
チェックインもそこそこに
「とりあえず海に行こう!」
と、とくにあてもなくタクシーに乗り込む。
ラジオからは沖縄訛りのほのぼのした会話が聞こえてきてテンションがあがる。

海の近くに着いたものの、見えてきたのは公園。
入り口付近の公衆トイレにホームレスらしき男の人がいた。
おじさんはバリケードのような家を作っていて、メッセージをあちこちに書きなぐっていた。

どっからどう見ても『ひとり反戦運動』なおじちゃんは、あやしそうな笑顔で「家賃3万円、どうだ?」
って言ってきた。けど、どうだ?って言われても、!無理だよおじちゃん。どう見てもトイレじゃんか、そんなには払えない。


砂まじりの草っぱらをつまずきながら進むと、そこにはプールのような囲われた海があったのでした。
やー、着いちゃったものはしかたがない。
だらだらとさんぴん茶を飲んだり、ノラ猫の赤ちゃんにからんだり。

さてさて、ごはんでも食べに行きますかねってタクシーに乗り込んだら「実は最近始めたばっかりで…」って運転手さんが道わからない宣言をしてきたのであわてる。
さっき着いたばっかりなのに、「たぶんこっちの方です!」とか地図を見ながら迷う迷う…


初日からこんなかんじで、まったくもう
どうなることやら。